「掃除機」と「ほうき」

ワークショップ合宿のミニ発表会は『オズの魔法使』が題材でした。みさちゃんとともえちゃんのお姉さんふたりが“西の魔女”をおかしく演じていました。

みなさん魔女につきものはなんだと思います。そう空を飛ぶのに必要な「ほうき」です。「ほうき」には魔を祓って掃き清める意味があるとか。ヨーロッパ中世では、掃除以外にも家を留守にする時には戸口に「ほうき」を立て掛けておく習慣があったそうです。

日本の「ほうき」は「ははき」の音が変化したもので、古くは鳥の羽を用いていたので「羽掃き」から転じたようです。

スタジオで使用している「掃除機」の片側車輪が壊れてしまいリノリウムの掃除をするのにかなり時間を要していたのです。ふと、そうだ「ほうき」があったことに遅ればせながら気付き、サッサッと掃いて隅に集めたのを掃除機で吸い取りました。掃除機のない時代は「ほうき」を使っていたんですからね。

余談ですが、ロシアの農村のしきたりでは、「敷居へ向って掃くな。福を家の中へ掃き集めよ」と言って戸口から家の奥へ向って掃くそうです。

でも今どき、家の掃除に「ほうき」は使いませんよねー。