ふたつの合唱

昨日は夜になって少し涼しい風が吹いてきました。夜の10時半、各駅停まりの電車を待つため急行停車駅ホームのベンチに腰をおろしていると「リーンリーンリーン」と、どこからともなく虫たちの涼やかな音色が聴こえてきました。外気温さえ高くなければ、もう立派な秋の気配です。1種類の虫だけでなく数種類の虫たちによる合唱っぽかったです。

そして駅から帰宅の途中、みずほ台中央公園の木々の中からは「ジージーミーミージワーン」という夜蝉の大合唱が遠くからすさまじい音で聴こえてきました。

秋と夏の合唱を同じ時間帯に聴いているということですね。
虫たちの合唱は「なんか涼しそうで風情があっていいなー」と感じ、セミたちの合唱は「暑苦しいし、うるさいなー」って感じです。

セミたちには、もうしわけないのですが、この差は何にあるのでしょうか?たんに本当に音が大きいだけなのか、リズムがなく連続音でがなりたてているのか、はたまた季節感をインプットされてしまっているからなのか?同じ虫の合唱でも「もっと聴きたい」「早く鳴き止んでくれ」とふたつに分れてしまいました。

なんとなくですが、ほんとになんとなくですよ。虫たちのほうは、指揮をとっている指揮者虫でもいるのかなーと思うくらいリズムもハーモニーもよかったです。